占星術師のTomomi(@tomomi_333489)です♡
本日の記事は「年齢域」について書いていきます。
年齢域
西洋占星術には「年齢域」といって出生図の天体・惑星の力を発達させる特定の年齢域があるという考え方があります。
- 月 0~7歳
- 水星 8~15歳
- 金星 15~25歳
- 太陽 25~35歳
- 火星 35~45歳
- 木星 45~55歳
- 土星 55~70歳
- 天王星 70~84歳
- 海王星 84~99歳・死ぬまで
- 冥王星 99~115歳・死後
色々な書籍によって土星以降の星の年齢域については様々な見解があります。
月 0~7歳:心の土台
成長していく段階の一番始まりに位置していますから、人生においても月を理解する、満たすことから始まります。
無意識的な欲求とそれを満たすための方法を表しています。
心理学でいう”インナーチャイルド”という言葉があるように、幼少期の満たされない感情を紐解いていく時にとても重要な役割を担っています。
「潜在意識と顕在意識」についてのシェア会に参加した時に「潜在意識は7歳までに育つ」と聞きました。
また、魂が馴染むのも7歳程度のようなので不思議とリンクしています。
月星座が表すこと
- 心の深い部分で求めているものや満足感・安心感を得る方法を示す
- 幼少期に形成された感情パターンや生活習慣や気質・体質といったプライベートを表す
- 月の満ち欠けのように揺れ動く不安定な領域を表す
- 相性において過去生で共に生きていたり、家族や似たような暮らし、同じような感情体験をしている場合がある
- 結婚した時の理想の妻や母親
生きていくうえで自分の月星座はとっても大切ですが、月ばかりを愛でていてもこの世の成長には繋がりませんから注意が必要です。
水星 8~15歳:コミュニケーションや自己表現の仕方
小学生になれば、保育園や幼稚園とは違った交友関係が広がります。月の示す家や家族といった安心できる環境から外という社会の場に出ていくことになるのです。
自分が接する小さな社会は「学びそのもの」
親や兄弟以外の人との関連性が出てくる時期ですから、相手としっかりとした意思疎通が出来るようにとコミュニケーションの機会が増えることで、これまでの月の顔とは違う水星の意識が芽生え始めるのです。
家族ではない誰かと話を合わせることは自分以外の人の意見を聞き入れ、様々な学びが予想されます。
コミュニケーションだけでなく、勉強もしていくことになりますから、どの星座(サイン)やハウスによって学習の仕方や考え方などの傾向や特徴が出やすいかがわかりますし、まとめるならば「知能」を発達させていくことになる時期です。
水星星座が表すこと
- 情報や知識の方向性・好奇心の湧く分野(傾向と使い方)
- 他者との関わりにおいて発揮されるコミュニケーション力
- 仕事で活かされる才能や能力のありか
など言語的な表現方法を司ります。
金星 15~25歳:価値観や恋愛など自分にとっての好きの世界
私たち個人の感性が一番出てきやすい時であり、好きなことや趣味を通じて価値観を認識する時です。
学校でいうと部活という価値観を通じて交友関係を築いていく時期ですから、その環境の中で自分と他者の価値観の違いで揺れ動くこともあるでしょう。
ヴィーナスの恩恵の元、好きな人が出来たり、異性と付き合う経験など自分にとって「好き」を認識していく時期です。
「好きという価値観や感性」を磨くことは自分らしさを育むことができます。
誰かの価値観に合わせるのではなく自分らしい価値観を教えてくれるのが金星星座です。
金星星座が表すこと
- 好きなことや楽しいことなど五感を通した喜びの方向性
- 芸術やファッションといった好み=感性を示す
- 他者との交流や異性への欲求の表現の仕方
- 性的傾向(お付き合いするときの理想の女性)
など感情や欲求が表現の中に現れます。
太陽 25~35歳:目的意識・なりたい自分像
太陽の星座は、もともと持っている特性も示しますが、自分自身が人生上で習得しよう、さらに磨きをかけようとしている事柄を表します。
ハウスは、慣れ親しんだり、かつてもしていたことを示す傾向にありますので、太陽のある場所(ハウス)は太陽の光をのびのびと届けることの出来る場所でもあるのです。
そのため、自分の存在価値を示したり、能力を発揮するための方法を示してくれています。
太陽という大きな光のように、創造性を発揮したり、個性を大切にすることで大きな喜びを体験できるヒントを伝えてくれているのです。
太陽の場所、太陽と手を結んでいる惑星との響き合い(アスペクト)、太陽星座の支配星の場所やほかの惑星との響き合いなど見る場所は様々ですが、太陽は私たちの「生きる目的」を示しています☺
太陽期に発見した「人生の中で自分ができること」を実際に行動に移していくのは火星期からとなりますから、いかに太陽期に自分の人生の方向性と向き合うかが大切です。
太陽星座が示すこと
- 人生目的や目標を示す
- 生きているという価値感・意義を感じる分野を示す
- 能力を発揮するための方法を示す
- 創造性や個性を発揮できる分野と方向性
- 夫や父親
星占いの太陽星座を読むと自分であって自分でない感覚になるのは習得したいとかなりたい自分像を太陽星座が表しているからです。
火星 35~45歳:外に向けて押し出す力・行動力
外に向かって積極的に出ていこうとする星となりますから、行動力や闘争心、情熱を表します。
年齢から見てみても、社会の中で活躍される方が非常に多い年齢です。
逆に言えば、太陽期に目的意識を明確にした人は実際に火星期に動いていくことが出来ますし、今後の体力面を考えるとこの時期が人生を通しても一番エネルギッシュに活動していくことが出来るときなのではないでしょうか。
しかし、注意しなくてはいけないことがありまして、火星は外に向かう星ですから行き過ぎると周りとの衝突やアクシデントとして出てくることになります。
ただし、それらは軌道修正や気付きをもたらすためのものであって、宇宙にとって良し悪しはないということ。
特に女性の場合は内向的で受け入れることのほうが多いので、この外に向かう男性的な力は使い辛ささえ感じるかと思うのです。
男性に投影せずに、自分で使えるようになると一段と魂も成長できるでしょう。
火星星座が示すこと
- 行動や興奮する事柄
- 行動を起こすときの動機や欲求を表す
- 社会の中でどのようなことを獲得したいのか(自立心)
- 性的傾向(理想の男性)
実際に経験することで覚えられることは沢山あるように、経験の大切さを教えてくれているのが火星。
人生は挑戦あるのみ。
その挑戦すると良い学び、経験ができる場所を示しています。
木星 45~55歳:拡大発展・幸運に恵まれる分野
基本的な木星の性格として、良いことも悪いことも分別無く拡大する作用があります。
この年齢になると寛容になり「昔は尖っていたけどだんだん丸くなってきたね」なんていう会話も聞こえてきそうなくらい、すべてを受け入れることが出来るようになったり、これまで見えてなかったことが急に見えてきて「本当に大切なものや残したいもの」を発展させていく時期です。
ここまでにあやふやにしてきたことや向き合ってこなかったことは、ここでいったん浮上することもあるでしょう。
信念や大きな意識と共に成長できる時でもありますから、この時期は火星期でがむしゃらに頑張ってきたことをどんどん「発展させていく」ことに使えると一番良いですよね☺
木星は光を当てて増やすことから人より恵まれている場所と言われます。
木星星座の示すこと
- 幸運に恵まれる分野
- 光が当たる分、闇も深くなるので向き合うことが必要
- 「信じるたいこと」や「教え」に関すること
- 社会の中で自分が貢献できる分野
社会の中で自分は何ができるのか、何を発展させていくべきなのかが現れている部分ですから、この木星を意識的に取り組むことで無限の可能性を秘めているとも言えます。
土星 55~70歳
木星の頃は全てを受け入れることの出来る寛容な心を作るべく、目に見えていることも見えていないこともすべてが拡大され、意識するようになり良いことも悪いことも向き合うことで精神的な成長を促されました。
土星が示すものは「課題と試練」です。
人生の総仕上げとしてその課題をクリアできているようになっていることが理想です。
太陽の目的に生き、土星の課題や苦手意識の克服していくことでさらなる人間としての成長が待っているのでしょう。
土星星座が示すこと
- 苦手意識を持つ事柄や克服すべき課題を示す
- 時間をかけ努力をしていくことで社会的成功を収める分野
- 地球という限られた場所で自分らしさを実現する姿
時間と空間を司る土星は物質世界において最後にたどり着きたい場所を表します。
同じようにホロスコープのMCや10ハウスも人生を通して成し遂げたい、命という灯を費やしても達成したい姿(天職や使命)を表しています。
しかし、土星は物質最後の世界を表すように、現実面に表れてくるにはそれなりの時間が必要です。
土星の示す事柄と何度も向き合うことでやっと克服していける事柄であったり、社会的な成功する分野を示していると言えます。
今回の記事はここまで
月から土星までの「年齢域」について書いてきました。
「あれ?土星よりも遠くの天体の天王星・海王星・冥王星については??」と思われるかもしれませんね。
「年齢域」の項目で書いていますが、土星よりも遠くにある天王星・海王星・冥王星は他の星とのアスペクトの現れ方によってはひらめきや直感・インスピレーションとして現れてきますから、年齢域はあまり考えないで良いかなと私は思っているので今回は省きました。
次の記事はコペルニクスシリーズから「コペルニクスの年齢域」を書いていこうと思っています。
ここまでお読みくださりありがとうございました☺
Tomomi