2023年3月24日冥王星水瓶座入りによせて

占星術師のTomomi@tomomi_333489)です。

今回の記事は「2023年3月24日冥王星水瓶座入り」について書いていきます。

本来であれば、近づいてきたころもしくは過ぎたころに記事を書くようにしているのですが、たまたまジェフリーウォルフグリーンの「冥王星 魂の進化成長の旅路」の「水瓶座11ハウス冥王星」の項目を読んでいたところ、私が最近感じていることを補う言葉に出会ったことからこの記事を書いています。

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「風の時代」イコール「自由」ではない

現在、占星術上で冥王星は山羊座28度にあります。

山羊座と冥王星の意味は以下になります。

山羊座 社会・システム・政治・トップ・伝統・歴史・キャリア・名誉・使命

冥王星 破壊と再生・0か100か・変化変容・大爆発・魂の還る場所

伝統や社会システムの変容期にある今。

皇室問題や政治への不信感などが高まる現在、占星術上では起こっても致しかたない問題だと見ています。

山羊座の伝統や政治という長く積み重ねられてきた「形」に対して、冥王星が破壊と再生をもたらそうとしているのです。

2020年末に木星と土星が共に水瓶座に移動して重なるという現象は天空上でも見られ、占星術の世界でも大いに盛り上がりました。

この木星と土星が重なることを「グレートコンジャンクション」と呼ぶのですが、水瓶座はエレメントだと「風」ですから「風の時代」と言われています。

この「風の時代」「新時代」というキーワードは占星術を特に知らなくても見聞きする機会が増えましたから、なんとなく知っている人もいるでしょう。

Instagramで「風の時代」と検索すると23万件の検索結果が出てきます。

詳しくはこちら↓

[blogcard url=”https://astorologylights.com/2020%e5%b9%b412%e6%9c%8822%e6%97%a5%e3%82%b0%e3%83%ac%e3%83%bc%e3%83%88%e3%82%b3%e3%83%b3%e3%82%b8%e3%83%a3%e3%83%b3%e3%82%af%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%b3%ef%bc%88%e6%9c%a8%e6%98%9f%e3%83%bb%e5%9c%9f/”]

「軽やかに、自分らしく、自由に」というキーワードとして表される「風の時代」ですが、「軽やかさや自由、個性」は確かに守られるべき個人の権利を主張することは大切だと思いますが、ルールや決まりを逸脱するようなことはあってはならないと考えています。

しかし、悲しいことにビジネス分野では「風の時代」は独り歩きしている状況で、占星術師たちはこのワードを使いたくないとすら思っているのです。

なぜなら、個性を発揮し、軽やかに自由にという反面、自分の土台や軸が無いと風に飛ばされてしまう危険性もあるからです。

去年(2021年)は土星と天王星が90度という葛藤の配置を三回取りました。

土星 仕組み・枠組み・忍耐・制限・ルール

天王星 改革・刷新・新しい技術・変化

これらがぶつかることで社会の中で当たり前とか一般化された事柄に対して見直し、これからの時代に合うように変化していくべき事柄が見えてくるというものです。

水瓶座の支配星は天王星ですが、副支配星は土星です。

水瓶座や天王星のキーワードは「元々形あるもの・既存のもの」に対して変化をもたらす、形を変えるというものですから、ルールや決まりという土台があって初めて機能すると考えると、理論や根拠となるものを飛ばして「なんでもあり」状態にしていくということでは決してないのです。

「ルールや決まりごと」と聞くと拒否反応が出る人もいると思うのですが、ルールや決まりごとがある程度あることで人々が協力し合い、生きていくことができるのではないでしょうか。

また、これからの時代に求められることは「個性」だけでなく、「自立」と「自己責任」も挙げられます。

「自己責任」という言葉も、去年は色々なところで見かけましたが、中には「その言葉は無責任な人が言う言葉だ!」というのも見かけました。

しかし、よく考えてみると「自分の行いは自分で責任を取る」ことは人が生きていく上で基本的なことです。

子どもであっても、外に出かけて家に帰るまで誰の責任でもなく、自分の責任です。

しかし、この「自己責任」という言葉でも、人によって解釈の違いがあるようなのです。

愛美さんのツイートが分かりやすいのでリンクさせていただきましたm(__)m

「誰かがやってくれる。」

「誰かが変えてくれる。」

「誰かが救ってくれる。」

そう思って今向き合うべき大切なことを放置していてはどんどんその課題は大きく膨れ上がっていく。

冥王星が水瓶座に入ると徐々にその膨れたものが大きくなり、大爆発を起こす・・・と考えることもできる。

だからこそ、個人個人が良く考えたり、理論的なものや知識を取り入れ(水瓶座的に)たりすることで「みんなに合った考え」ではなく、「自分に合った考え」を見つけていくことが重要だと私は思うのです。

「みんな一緒で安心」という考えも合わなくなってきています。

「みんな違って当たり前」なのです。

水瓶座の人間関係でのキーワードは「気の合う仲間」。

水瓶座が表す♒この波模様は波長や電波を表すのですが、同じ波長の人と関わることを表しています。

水瓶座が表す世界は地位や名誉、住んでいる国、性別を超えた世界です。

これまでの人間関係の中で地位やキャリアで人を見ていたり、マウントを取るような関係であったのなら、これからの時代の流れに合わない人間関係ということになります。

これから社会の機能で見直しが必要な部分を目の当たりにする中で、今の社会が出来上がっているのは自分たちが選んだ結果だということを嫌と言うほど実感するでしょう。

これまでは社会やシステム通りに行動すればよかったものが、だんだんと個人の選択(自己責任)に委ねられていきます。

私には子どもがいますから一番身近な学校の部活動について書きますが、昔なら部活の時間というのは出来る限りするというものだったと思いますが、今の時代は先生の働き方改革によって二時間までと決まっていたりします。

学校が閉門するまで練習出来ていたのが、今では時間が限られている中で成果を出せるようにしなければいけないということを考えると、みんな同じ24時間を過ごす中でどのように自己管理をして成果を出せるかによって今後を大きく左右するといっても良いです。

このことを考えると結構シビアな世界になっていくのではないかと私は思うのです。

今年も10月から2か月ほどこの土星と天王星が90度を取る期間がありますから、再度、旧システムと新システムがぶつかることで見直しが必要な部分が浮かび上がってくるでしょう。

風の時代だから自由・自分らしく生きるのが良い=わがまま、自分でとった行動に責任を取らなくても良い(無責任)ということではありませんから、今自分が置かれている環境や状況に対して見直しが必要な部分があれば真摯に向き合い、整えていきながら、今の自分に合わない部分があるなら見直し、調整していくことが重要です。

水瓶座/11ハウス/天王星

水瓶座のナチュラスハウスである11ハウスも含みます。

11ハウスは「理想・希望・仲間・グループ・研究・議会・団体」を表し、山羊座10ハウスの世界を越えた全く新しい世界です。

水瓶座と天王星の意味は「現状打破、改革、斬新、刷新、飛躍、アクシデント、独創性、オリジナル」です。

これまでの形に風穴を開け、ほころびがある部分を見直し、変えていく。

これまであった形にすがるのではなく、執着もしない。

それぞれの理想が交錯する激動の時代へと進んでいきそうです。

その他の意味として、宇宙や電波、IT、科学、高度医療など技術面でも大きな発展を迎えるでしょう。

中でも「AI」の技術は発達し、映画のように人間がロボットに操られるような時が来るのも否定できません。

冥王星水瓶座11ハウスについて/ジェフリーウォルフグリーン

↓冥王星基本データ

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ジェフリーウォルフグリーンの「冥王星 魂の進化成長の旅路」の「水瓶座11ハウス冥王星」の項目を少し引用します。

一人の人生も、集団も、常に成長し、変化し、進化するが、これに対して恐れていると化石となる。

ネガティブに表現されると、一つのグループや複数のグループの集合体が自分たちの安心感(自己中心的)や権力を守るために他のグループに対して支配または排除しようとする。

ポジティブに表現されると、個人や集団の違いは許容され、受け入れられ、推奨される。

星には良い部分と悪い部分が必ずあって、その意味がどう出るかは私たち一人一人の思考と行動によって変化します。

水瓶座/11ハウスの意味は上の項目にも書いたように、これまでの山羊座/10ハウスから一歩進んだ共通の理想や夢を持つ同士・仲間と繋がり、新しい世界構築をしていく場所です。

今の世の流れとして、本当か嘘かわからない様々な情報が流れていて混沌とした世の中ですが、これも山羊座冥王星後半度数のなせる業だと私は感じます。

しかし、これから来る冥王星水瓶座時代はこれまでの山羊座時代に培った社会システムがいよいよ機能しなくなり、変化を求められていきます。

これまで社会的に守られていた部分があったなら、これからはそうもいかないということ。

そして、私が危惧していることはジェフリーの引用にもあるように、「ネガティブに出ると支配または排除しようとする」という部分です。

支配や排除は大小さまざまあるでしょうが、過度な締め付けにより国民が苦しむことがあってはならないです。

国民が苦しむようなことがあれば、、過去の歴史をさかのぼれば改革・一揆など世界において秩序は乱れ、テロや事件により倫理観や道徳観について深く考える時間となりそうです。

自然災害についても気になるところです。

2023/03/24 00:24 冥王星水瓶座入りホロスコープ

太陽が牡羊座入り(春分)を迎えて三日後に冥王星は移動します。

2022年の春分図と同じく、AC(アセンダント)は射手座を示していますから、楽観的な風潮が予測されます。

支配星の木星はメジャーアスペクトはなく、マイナーアスペクトだと牡牛座天王星と30度を取っているのみ。

木星は4ハウス(家・家族・帰る場所・国土・気候)、天王星は5ハウス(子ども・娯楽・創造活動・投資・人口増減・穀物)にありますが、惑星自体も3ハウス(情報・教育・通信・交通・マスコミ)から5ハウスに集中しています。

3から5ハウスのことに集中していくことになります。

社会全体の動きがあったとしても目に見えない部分での動きとなり、私たち個人の生活や精神・心の基盤を整えていくことが重要そうです。

冥王星が水瓶座に入った時のホロスコープでは2ハウスに位置しています。

2ハウス 価値観・才能・収入・五感・お金・所有欲・資源・自然・物質・経済・財政・税制

月金星と冥王星は90度を取っているので私たちの生活や暮らしは厳しくなりそうですし、精神的な不安定さと子どもの安全を考えるとあまりよろしくない配置です。

金星はホームグランドである牡牛座にありますから、物質や価値観など自分にとっての感覚を維持したいのにできない状況と対峙することがありそうです。

今ある豊かさや物質的な恩恵はいつまでも続くわけではなく、そろそろ視野を広げて別の可能性を模索していくことも考えていかないといけないようです。

太陽は海王星とほぼ重なっている状態で優しすぎて精神を病むとか、現実逃避する人が増えることの懸念があるのと、様々行き交う情報に惑わされるとか薬や病気との関連や人生をかけて病気と向き合う、一度出たもの(情報・スキャンダル)から波及して様々なものが出てくるなど色々な可能性を読むことができます。

太陽に対して双子座火星の29度の90度も気になるところです。

上手い言葉に騙されないように。

これまでの悪い習慣や常態化している倫理に反する事柄を正すようなこともあるでしょう。

私たちが社会に求めるものや変えていかなければいけないことに対して具体的に実行していくようなことがあるようです。

日本という国を存続させていくための人材を育てる方向にシフトしていかないと、日本としての強みはどんどん衰えていくと思います。

器用で忍耐強くて・・というのは過去の話ですから、いつまでも過去の栄光にすがっていたり、現状を良く見ず己の利益のみ追及したのでは、未来は明るくないのは言うまでもなく・・

情報や学びの強化、学校教育の見直しも必要でしょうし、格差問題も大きくなっていきそうです。

また、このホロスコープに関しては日が近づいてきたら世の中の状況と踏まえて読みたいと思います。

この冥王星は約20年一つの星座に滞在します。

つまり、今後20年間を左右する星と言っても良いですが、すぐに影響が出始めるかと言われるとゆっくりとじわじわと・・という印象です。

前回、冥王星が山羊座に移動したのは2008年11月27日のこと。

次、冥王星が魚座に移動するのは2043年3月9日です。

前回の冥王星水瓶座期(1778年)

ちなみに、前回冥王星が水瓶座にあったのは、1778年。

1775年にアメリカ独立戦争が起き、1789年にはフランス革命が起こっています。

冥王星は太陽系の中で一番遠い場所にありますから、そのエネルギーが私たちの生活や現実として現れてくるには時間がかかることがわかります。

2023年は3月7日に土星が魚座に入りますが、土星魚座と冥王星水瓶座の配置はフランス革命がおこった1789年7月14日と同じ配置となります。(フランス革命は土星魚座23度冥王星水瓶座18度)

冥王星は大爆発や根底から覆す大きな力を持っている。

これまでの山羊座期間は山羊座/土星の力で忍耐と努力で耐えることができたり、抑え込むことが可能だったとしても、これからの水瓶座に入ることで徐々に限界に近づき、いつ大爆発を起こしても良い状態になるということを忘れてはいけないのです。

フランス革命や独立戦争のように課税や生活への締め付けが強くなれば、過去と同じようなことを繰り替えすことになります。

私たち人間は過去のことを知ることができる。

その過去の出来事から学び、活かせるのは今を生きている私たちだからこそです。

では、これから世の中が大きく変わろうとしている今、私たち一人一人はどのような未来を望み、そのような未来を形にしていきたいのか。

明確にイメージし少しずつ取り組んでいきましょう。

2024年の太陽回帰は約10年テーマの「切り替え年」

↓noteにて有料記事として販売している「201年間の春分図のリズム」にも書いていますが、2024年の太陽回帰は約10年ほどのテーマ切り替え年となっています。

[blogcard url=”https://note.com/tomo48_astrology/n/nb417aea54a16″]

2024年からの約10年間の太陽回帰は活動宮を巡ることになります。

2023年と2024年の間は冥王星も水瓶座に入ったと思ったら逆行しながら山羊座に戻るので、まだまだ揺り戻し、振り返り、見直しの時間がありますが、2025年からは1/12ドラゴンヘッド魚座入り・3/30海王星牡羊座入り・7/7天王星双子座入りします。

海王星と天王星も逆行しながらそれぞれ魚座・牡牛座に戻り、2026年再びそれぞれ牡羊座・双子座に移動し、同年7/27ドラゴンヘッドが水瓶座に移動します。

つまり、来年からは星の上でも大きな変化の時にあると言えます。

来年、2023年から2026年までの間は星々も動きが見られ、私たちの生活も大きく変化していきそうです。

星の上では変化のエネルギーが来ていますが、扱うのは私たち個人。

一人一人がどのような意志で行動するか、または意識によって大きく変わっていきます。

この記事で伝えたいこと

長くなりましたが、この記事で伝えたいことは水瓶座の示す「変化・理想・刷新」が進むことになるであろう水瓶座冥王星期を目前に、これまでの形(山羊座)への依存から抜け出し、新しい形(水瓶座)を模索していかなくてはいけない時代の流れへと変わってくことが予測されます。

それは私たち個人・国民にとっても痛みを伴うこともあるのでしょう。

これからどんどん格差は広がり、人材の流出も懸念されることです。

大切にしないといけない若い世代が海外に出ていくことで日本に一体何が残るのか。

少子高齢化社会という現状を踏まえると若い世代をしっかりと育てていかなくては、日本の未来は明るいものではないことがわかります。

未来について真剣に考え、現状を受け止め、必要なことを整えていかなくてはいけません。

今個人個人が置かれている状況の中で取り組めることを一つ一つ確かめながら、進んでいきましょう。

冥王星が水瓶座に入ることで本格的な「風の時代」が始まります。

その中であなたはどのような未来を望み、実現したいと思いますか?

考えてみてください。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

おこしやす。Tomomiです♡ 西洋占星術を学ぶうちにあれよあれよと占星術師となり、哲学・物理学・宗教・心理学・数学・歴史・神智学など多岐に渡る書籍とにらめっこの日々。最近は洋書漬け。星の動きはInstagramに投稿中。こちらのブログでは気になった人のホロスコープを読んだり、感じたことなどの徒然を。 ”持って生まれたホロスコープには自分が体験したいと願ったことが秘められています。迷ったとき、自分の感覚に自信がないとき・・生まれた時の天空図には「生きていくためのヒントや方向性」が記されています。” 私は魂の意図を読み取り、鑑定書を作成しています。