50代とキロン回帰・・神話とか死生観とか色々。

Tomomi(@tomomi_333489)です♡

今回の記事は「50代とキロン回帰」について書いていきます。

なぜこの記事を書こうと思ったかというと、私の鑑定書や対面鑑定を受けてくださる方は50代の方が非常に多く、私の母も50代ということでここ数年、「キロンにまつわる話」を聞く機会が多いため書いてみようと思います。

YouTube版も同時公開しています。

記事よりも聞く方が入ってくるという方もいると思うので☺

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ただ、アスペクトを解説するだけではなく、ホロスコープを読む上で大切なことを沢山話しています。

一緒にホロスコープを通して、生きること、人生とは・・について考えてみませんか?

キロン(ケイローン)の神話と出自に関する傷

Tomomiネイタル太陽とトランジットキロンが重なる

現在(2023年5月)の天体配置を見てみるとキロンは牡羊座18度にあり、私の出生図の太陽牡羊座17度と重なっています。

ここ数日、現実の私が体験した記憶ではない、魂の記憶と思わしき、シチュエーションが浮かびます。

浮かぶだけであって、体験しているわけではありませんが、なんだかすごくメッセージのように感じています。

もうその負担を下ろしても良いよ、というメッセージ。

詳細は書きませんが、私はキロンは「前世においてできなかった、悔いたことであり、今生こそは取り組みたい、克服していきたいという思いが込められた場所」だと解釈しています。

この想いがあるからこそ、今生は乗り越えて克服していきたいのですよね。

ですが、キロンという小惑星は土星と天王星の間の軌道を巡っていて、太陽系外から飛来したのではないかと言われています。

キロンは公式には周期彗星と小惑星の両方のリストに登録されているそうで、エッジワース・カイパーベルトという太陽系の海王星軌道よりも外側の領域から現在の位置に移動してきたと考えられているそうです。

「他」とは違う出自という「傷」

彗星のような活動が見られる星は現在30個程度見つかっていますが、その中でもキロンは小惑星と彗星の両方に登録されています。

先ほど、太陽系外から来たかもしれないと書いたのですが、太陽系というのは太陽ができた時に飛び散ったものが形となり、惑星となっていますよね。

ということを考えると、キロンというのは太陽系の中にあるけど違う出自を持っていて、存在としての違和感というのか、環境と馴染まない「何か」があるとも言えます。

キロンの神話をおさらいすると、ウラノス(天王星)を父に持つクロノス(土星)がゼウス(木星)を探している時に、ニュンペー(下級女神・精霊)のピリュラーを発見しますが、この時、クロノスは馬の姿をしており、交わったためピリュラーから生まれてきた子供は半人半馬でした。

ショックを受けたピリュラーは子どもを育てることを放棄します。

この半人半馬の子どもがケイローンであり、小惑星キロンにあてられた神話です。

捨てられたケイローンですが、養父アポロン(ゼウスの息子、双子の弟、光明・芸術・予言)からは音楽・医学・予言を学び、養母アルテミス(ゼウスの娘、双子の姉、狩猟・月の女神)からは狩猟を学び、洞窟の中で薬草を育て、病人を助けながら暮らしていたのですが、ケイローン自身も優れた教育者となり、

ギリシャ神話の英雄・ヘラクレス、不死身でありながら唯一の弱点である「かかと」を射抜かれて死んだアキレウス、

人間の子と神の子として生まれた双子(座)の兄カストール、

50人の勇敢な若者を集めてアルゴー船に乗って出発したイアソーン、

ケイローンを凌ぐ医学の才を発揮し、死者をも蘇生でき、アルゴ―船にも参加したアスクレーピオスなどに様々な知識を授けます。

アスクレーピオスが使用していた杖は現代では医学の象徴として世界的に使用されています。

ここまでの話で分かることは、自分の出自に関する傷があり、様々な知識をつけることで他者にその知識を授ける教育者になったということです。

この2つの共通点は、

  • 小惑星キロンは太陽系外から来た(かも?)、他の小惑星とは違う出自を持つ
  • 両親に捨てられたという出自に関する傷がある

ということです。

半人半馬の種族であるケンタウロス族は気性が荒く野蛮な種族でしたが、半人半馬であるケイローンは賢かったのです。

カイロン(キロン)の語源「手」

キロンは別名をカイロンとも言いますが、カイロンの語源であるカイロまたはチェイロは「手」を意味しています。

カイロプラクティック「カイロ」「手」「プラティック」「技術」ですね。

このことから、

手作業とか技術を身に付けるなど知識や知恵、技術との関連があると言えます。

闇から見つける自分の中の光

小惑星キロンとギリシャ神話のケイローンの出自についてを書いてきましたが、特にケイローンは自分が生まれてきたこと、母親からの愛を受け取れず、捨てられた悲しみといった「傷」がありました。

しかし、自分の中にある傷と向き合いながら、別の形からの愛(養父母からの)を受け取り、生きていくための知識や技術を身に付けていき、得たものを次は他者へと与えていくことで自分自身を認め、新しい自分の在り方を発見していきます。

自分自身を育てることであったり、他者を育むことなど「育む」「教育」「育児」といったキーワードがあることがわかりますし、他者との関係の中で自分ができることを「提供する、奉仕するといった分け与えること」に関連していることがわかります。

自分自身の闇とも言える心の中の傷と向き合うことで、光となるような希望を見つけていくことがわかりますが、これは養父アポロンの光明でもあり、養母アルテミスの月(占星術での月は心や感情、幼少期)ともリンクしていますね。

スピリチュアルという業界の中には、光だけを良しとする価値観がありますが、光があって、物に当たれば必ず影・闇が浮かび上がるように、この世の理として光があれば影・闇が存在するのです。

もう一つの傷・・「死」と向き合う死生観

ケイローンさん、まだ傷があるの?!と悲しくなるのですが、ヘラクレスとケンタウロス(半人半馬の種族で気性が荒い)との闘いに巻き込まれ、ヘラクレスの毒矢がケイローンに命中します。

ケイローンは不死身ですから、この毒の痛みをずっと感じ続けなくてはいけません。

医学の知識を持っているケイローンでもこの毒を癒すことができず、苦しみますが、人類に火をもたらしたとされるプロメテウスに不死を渡すことでこの苦しみから逃れます。

ケイローンにとって不死身というのは最大の能力でもあり、毒という痛みが永遠に続くという弱点でもあったわけですね。。

つまり、キロンは永遠に取り組み続ける(傷・毒・棘)、続けている事柄を表していると言えます。

どのように傷と向き合い、人生を締めくくるか。

という人生観や死生観にも繋がることがわかります。

人間を含む地球で生きるものすべてに言えることですが、生まれた瞬間から死へと向かって進んでいきます。

形あるものはいつかは死を迎える。

免れられない、いつかは訪れる死に対して、どのように向き合っていくのか、というのが私たちが体験しようとしていることです。

そして、限られた時間の中でいかに生きていくかを体験しながら、無限に消滅することのない「魂」という存在を理解していくこと。

しかし、一度の人生で魂という存在を理解して生きる人はほぼいないでしょうし、何度も生まれ変わるたびに積み重ねてしまったネガティブなカルマを解消しなくては地球人生を終えることはできません。

人間は有限ということを本当の意味で理解するには何度も生まれ変わる必要がありますし、何度も生まれ変わることで人間的な成長を重ね、その成長の最後には他者への奉仕をすることでやっと輪廻という輪を抜け出すことができるのです。

このキロン自体を深い意味で理解するにはある程度の人間的な成長(精神性)が必要です。

このことから、私は「前世においてできなかった、悔いたことであり、今生こそは取り組みたい、克服していきたいという思いが込められた場所」だと認識しています。

「射手座」弓矢を放つケイローンの姿

神話の話に戻ると、ケイローンの死を惜しんだゼウスは弓矢を放つケイローンの姿をそのまま星座にしました。

それが「射手座」です。

この射手座というのは、天の川銀河の中心方向であり、その中心は太陽の約400万倍の質量を持つ超大質量ブラックホール(銀河核)があります。

このブラックホールは2022年5月12日に国際研究グループ「イベント・ホライズン・テレスコープ」を使用して、いて座A*の撮影に成功したことを発表しました。

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➤ブラックホール撮影の動画

占星術上での銀河核の位置は現在、♐射手座27度となっています。

サビアンシンボルでいうと射手座28度「美しい小川に架かる古い橋」です。

美しい小川というのは集合意識であったり、潜在意識といった目に見えない世界を表しているのですが、これは私たち人類と神話に繋がるような古い意識も含まれるような気がします。

文化や芸術、思想や宗教学など古くから伝わるものを再評価し、後世に伝えたいものを残していけるような活動をする、橋渡しをしていくという意味があるシンボルです。

土星(物質)と天王星(枠組みを超えた世界)

土星は物質のある世界であり、ルールや制限、課題などを表しますが、天王星は土星が作った枠組みを壊し、これまでの世界になかったものをもたらします。

土星と天王星の間に軌道を持つキロンは土星と天王星を繋ぐ役割、架け橋です。

土星の発達年齢域は55歳からと言われていますが、年齢を重ねるごとに「老い」という現実を目の当たりにする機会も増えていくのですが、キロンの公転周期は約51年ということで50代は出生図のキロンが回帰する時期でもあり、これまでの人生を振り返りながら人生の中で経験した「傷」に触れていくこともあるでしょう。

その傷を自分を責める方向に使うか、傷を癒し、他者への奉仕へと変えていく、あるいは、死に対する自覚的な準備をしていけるかによって今後の向き合い方も変わっていくでしょう。

進化占星術のジェフリーウォルフグリーンは逆行する天体は「天王星」に向かっていく、つまり「個性化」を進めていくサポートになるとHP内で書いているのですが、上で私が書いた「人間的な成長(精神性)」というのは天王星に当てはまります。

土星と天王星の間に存在している大きな隔たりを埋めていくにはキロンの性質を知り、傷に対して恨みや妬みなどネガティブな反応をするのではなく、自分自身の学びであると認識し、その傷を癒し、知識をつけたり、技術を身に付け、それを他者へも分け与えていくことが重要です。

惑星や星座には良い意味と悪い意味が当てられていますが、どのように使うかが重要であり、その使い方はその人の精神性によって左右されます。

チャートを活用するヒントとしては、以下のようなことを振り返ってみてください。

ご自身の土星と天王星そして、キロンはどの星座でどのハウスにありますか?

どのようなアスペクトを取っていますか?

50代とキロン回帰

で、やっとタイトルの「50代とキロン回帰」についてやっと書いていきます。

いつも前置きが長くなりすみません(^^;)

先ほども書いたように、50代はキロン回帰を迎える時期となりますから、ご自身のこれまでを振り返ることも出てくるので過去に傷ついた経験が蘇ってくることもあるでしょう。

1968年から1977年生まれの方はキロン回帰中

1968年から1977年生まれの方は現在、キロン回帰中となります。

年齢だと、55歳から46歳の方が該当します。

現在キロンは牡羊座18度にあり、牡羊座の中盤に差し掛かってきましたので、時折ふいにやってくる様々な思いを巡らせながら日々を過ごされているのではないでしょうか。

キロン・・牡羊座

なぜ、今回キロンについてまとめようと思ったかというと、正直なところ「その時感じたから」としか言いようがないのですが・・(;´・ω・)

後付けで考えると私自身、月・太陽・MCが牡羊座であり、キロンの刺激を受けていることと、土星と天王星は射手座、キロン双子座で土星とキロンはタイトな180度を取っていますし、バーテックスとアンチバーテックスも射手座ー双子座(土星キロンと重なる)にあるので書かなければいけなかったのでしょう。

➤Tomomiの出生チャート(キロンのアスペクトのみを表示)

キロンが牡羊座にある皆さまの深い意識の中にはケイローンが生まれた時に負った傷のように、自己の存在を否定するような傷が少なからずあると思います。

「なぜ生まれてきたのか、自分は生きている価値がない」と思わざるを得ないような環境下で育ったり、社会の中で経験することでいつの間にか自分を否定するような感覚が染み付いてしまっているかもしれません。

誰も自分をわかってくれないと感じたり、孤独を感じ、何か見えないものと闘うことで自分をかろうじて保ってきたかもしれません。

なぜか、自分という存在を受け入れることができないと感じていたり、心の中には傷ついている小さな自分がいることを認識している人もいるでしょう。

牡羊座は12星座のスタートですから、自分の人生を勢いよく歩むためには自分という存在を否定していては始まりません。

そのことに段々と気付いていくのがこのキロン回帰頃なのではないでしょうか。

「個」という存在を知りたい、体験したい。

しかし、「個」という体験は誰かと一緒ではない不安と恐怖が常について回ります。

独り立ちすることへの恐怖と不安。

そこを乗り越えて自分という存在を受け入れ、自分を表現していくことで誰かの勇気や希望になっていくことができます。

自分の弱さに気付くことは悪いことではありません。

弱さを知ることができれば、その優しさは他者へとむけることができるのです。

焦らずじっくりとご自身の中にある「傷」と向き合っていきましょう。

キロン発見時のチャート(1977年11月1日)

キロンが発見されたのは「1977年11月1日」のこと。

チャールズ・トーマス・コーワルが発見し、コーワルの「K」を丸〇につけたものがキロンの形となります。

画像にも書いていますが、この発見された時のキロンの位置は、上の方の画像でも書いているように1977年2月22日では牡羊座後半にありますが、5月22日には牡牛座に移動しています。

とても意味ある時に発見されているように感じられるのは私だけでしょうか。

このチャートを見ると、キロンは「家庭・心・根底の意識・ルーツ・実家・晩年」などを表す4ハウスにあります。

この4ハウスには牡羊座にはドラゴンテイルもあります。

ドラゴンテイルは「過去の実績、負債、カルマ、出来事」を表しています。

キロンと共に4ハウスにある・・ということは過去からの積み重ねてきたカルマやネガティブな経験」キロンには含まれるかのような配置です。

タブー意識を表すリリスは6ハウスにあり、タブー意識やカルマ、過去世の負債といった一見、マイナスのような事柄がチャートの下半分にあります。

そして、チャートの上半分には惑星たちが位置し、社会の中で活動をしていく中でその傷がうずくとも言えるような配置となっています。

また、このチャートの頂点であるMCには破壊と再生の冥王星が重なっているのと冥王星は天秤座にありますから、社会という沢山の人がいる中で自分がこれまでに経験してきたこととの対比を行うことで自らが生まれ変わるような体験をしていくことがあると伝えています。

冥王星だけでもすごいのですが、人生の目的意識である太陽と改革の星・天王星は重なっています。

人生の転機を経験していくことが増えていくことを示唆しています。

どれだけ自分の心や感情と向き合い、感じ取っていけるか。

自分の中で長く積み重ねられたネガティブな部分や思い込みや固定概念を新しいパターンに変化させていけるか。

自己犠牲や我慢ではなく、自分の望みを社会の中で実現していくことで新しい自分へと成長していこうとしています。

家族や社会といった大きな世界に責任を押し付けるのではなく、自分の人生は自分で責任を持つことを学ぼうとしている。

この学びが進むことで社会の中での自分とプライベートの自分とのバランスも上手く取っていくことができるようになります。

自分で責任を取るということは、他者もそうあるべきだと考えられるようになります。

お互いの存在を認め合い、寛大な心でお互いの成長に手を指し述べることが出来たら魂も成長することでしょう。

中には、人生という経験を通して「真実」の追及することもあるでしょう。

深い部分を見つめれば自ずと見えてくる根底で繋がっているものに気付きます。

「自分」だけのように思えて意識を拡大させていくと社会の中の一つの例に過ぎないと気付きます。

同じような体験をした仲間とも言える人と繋がることで更なる心の安定につながることもあるでしょう。

他者のアイデンティティを壊すのではなく共に助け合い、成長し合える深い絆のある仲間たちと繋がっていきましょう。

歴史を振り返っても、親や社会といった力のあるものに従う生き方をしなくてはいけないような中で「自分・個」という認識をすることが許されなかった時代を経験してきて

ようやく、「自分・個」としての人生とは?心や感情の浮き沈みを味わうことを宇宙に許されたような段階なのかもしれませんね。

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ここまでお読みくださりありがとうございました★

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Tomomi

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ABOUTこの記事をかいた人

おこしやす。Tomomiです♡ 西洋占星術を学ぶうちにあれよあれよと占星術師となり、哲学・物理学・宗教・心理学・数学・歴史・神智学など多岐に渡る書籍とにらめっこの日々。最近は洋書漬け。星の動きはInstagramに投稿中。こちらのブログでは気になった人のホロスコープを読んだり、感じたことなどの徒然を。 ”持って生まれたホロスコープには自分が体験したいと願ったことが秘められています。迷ったとき、自分の感覚に自信がないとき・・生まれた時の天空図には「生きていくためのヒントや方向性」が記されています。” 私は魂の意図を読み取り、鑑定書を作成しています。