土星が「課題」と言われる本当の意味を考える

Tomomi(@tomomi_333489)です♡

今回の記事は「土星が課題と言われる本当の意味を考える」について書いていきます。

土星・・課題をもたらすもの

ギリシャ神話から紐解く

なぜ、土星は課題や制限、枠組みを表すのでしょうか。

ギリシャ神話ではウラノスの性器をクロノスが切り落としたという話があります。

海に落ちた性器から泡が立ち、そこからアフロディーテが生まれるという話に繋がるのですが、クロノスもまた、父であるウラノスと同じく「我が子に王位を奪われる」という予言(呪い)にさいなまれ、生まれてきた子どもたちを飲み込んでいくのです・・。

ここで出てくるクロノスとは「農耕の神」ですが、同じ名前のクロノス「時の神」もいます。

この地球という場所は「時」という枠組みが存在し、また、私たちも物質という身体があるように、どこかへ行く、勉強するにも時間がかかり、時間という制限の中で生きています。

Wikipediaの「クロノス(時の神)」のページを読んでいると、クロノスが語源になっている言葉がいくつかあるようです。

話とは関係ないですが、載せておきます。

chronometer(クロノメーター)、chronology(年代学)、chronicle(年代記)、synchronize(同調させる)、anachronism(時代錯誤)、chronic disease(持病)などは、こちらのクロノスに由来する。/クロノス (時間の神) – Wikipedia

占星術の成立とトレミー(プトレマイオス)

占星術の成立年代は古く、古代バビロニアで用いられていたという記述のある「バビロニアンタブレット」の存在と最古の文献と言われる「ギルガメシュ叙事詩」にも記録としては残っています。

個人を見る占星術が盛んにおこなわれるようになったのは、紀元前300年前後のエジプトはアレクサンドリア期。

そこから時は過ぎ去り、1世紀ごろにプトレマイオスによって「占星術書」がまとめられます。

「テトラビブロス」の土星の項目を読んでみると・・

土星の主たる特徴は冷たく、適度に乾燥していることである

と書かれています。

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注釈には「当初、プトレマイオスは土星を”サターンの星”と書き、その神性を示したが、のちにサターン(土星)とした。」と書かれています。

時代が進むにつれて、もっともらしい意味が後付けで加わっていきます。

それは、時代が進むにつれて宗教と占星術の狭間で苦悩した占星術師たちが必死に編み出してきた知識が今現代に渡って伝えられてきているとも言えます。

そもそもの星々の意味を理解しようとするとギリシャ神話などの神話に頼るしかない傾向があるわけですが、なぜそう言われていたのかという部分を伝えていく役割として神話だったのでしょうね。

土星はなぜ課題なのでしょうか

しかし、「土星」はなぜ、「課題」なのでしょうか。

課題と言われているから「課題」でしょ?

というのが、今の占星術の大方の理解でしょう。

誰に習ったとしても以下のような意味合いとなりますよね。

課題・試練・枠組み・制限・苦手意識・規制やルール・抑圧・我慢・忍耐・努力・時間と空間の法則・困難・遅延・精神的な成熟・ストレス

読み方によって上にあげた意味の使い方も変わってきます。

例えば、精神的な部分であれば「ストレス」「我慢」「抑圧」ですし、努力したいことであれば「忍耐」「努力」。

社会の仕組みであれば、「制限」「規則やルール」となりますよね。

使い方によって変わってくる・・・ということで、私が提供している「魂の経験(前世・過去生)を読み解く占星術講座」では「魂の経験」とタイトルを振っていますから、「魂の中にある経験を紐解く方法」を教えています。

↓動画講座は下からどうぞ

魂という目線で読み進めた時に「だから、課題なんだ」と伝えることができます。

今回の記事では「なぜ、土星が課題といわれるのか」魂の経験を読み解く手法で読み進めた時にどのように現れてくるのかを記事にしたいと思います。

といっても、講座内で紹介している内容は書きませんので悪しからず。

魂の経験と土星の課題

土星はなぜ課題なのか

さて、土星はなぜ課題なのでしょうか。

何度も書いてきていますが、そろそろうざくなってきている人もいるでしょう(^^;)

しかし、「土星が課題である」となぜ言えるのでしょうか。

いいえ、私たち占星術師はなぜ、言い切れるのでしょうか。

過去の人がそう伝えてきたから?

私は違うと考えます。

なぜ、そう言い切れるのだろう。

なぜ、そういう意味が当てられているのだろうかと考えている占星術師ですので、あまり一般的な解説記事は書いていません。

ハウスにあったとしても、アスペクトによっても違いますし、なによりも・・

どんなに悪いアスペクトがあろうと、本人の使い方次第なところがありますから、書けないというのが正解ですね(^^;)

意味さえも「そういわれている」レベルで捉えていては本当の意味での理解には繋がらないでしょう。

私の考え方「魂は輪廻転生している」

私の考えの根底には「魂は輪廻転生している」がありますから、「魂の経験がこうであるから、これが課題である」という解釈をしています。

土星という課題があるから克服したくて生まれてきていると言い換えることができますね。

その意識が芽生えるに至った経緯があるはずです。

その経緯をすっ飛ばして「これが課題です!」と読んでもあってはいるものの、深層にはたどり着けないのではないでしょうか。

ホロスコープ上に描かれた魂の経験(わたし版)

まずは、手慣らしということで私のチャートから読み解ける魂の経験を見てみましょう。

お客様であると考えて、私がこのチャートの魂を読むのであれば・・

魂の経験は、哲学や宗教、占いといった分野に関わることが多く、その中でも天文学や宇宙といったロマンを感じられるものを追求し続けてきたようです。

理論を発見するために人生という時間を費やしたことも沢山あるのでしょう。

その時間はとても孤独なものであり、自分が本当に求めるものは一体なにであるのか、また宇宙(神)は自分に一体何をさせたいのかと問い続けたようです。

独自の世界観は、他者に理解されず寂しさと悲しみを抱くようになります。

そこから、自分にとって好きなことは他者にとってはどうでもよいことだと痛感することもあったことでしょうし、時代の価値観と合わない考えや理論を持つことで非業の死をとげることもあったようです。

まだまだ、追求したいことがあったにもかかわらず、人生とは短いものだと痛感することも多くあったのでしょう。

また、別の人生では力のある人や権力者の元で補佐や参謀などの役割として生活することもあり、環境に合わせて従うといった生きる術を身に付けてこられたようです。

この時は自分で決断をすることはあまりなく、力のある人に任せることが多くあったため、自分よりも誰かのためになることをすることで、賞賛されたり、感謝されることが喜びだったのでしょう。

~ 中略 ~

魂が成し得なかったことや深い悩みの中にはこれまでに書いてきたように、自分の考えや理論を他者に本当の意味で理解してもらえない悲しさと寂しさがあるため、自分を表現することに対して苦手意識を持っていたり、自分の考えが否定されるのではないかという恐れがあります。

それは、自分の考えを表現することで生死に関わる経験と非難されることを経験してきたところから来るものでしょう。

また、自分のことよりも相手を優先することで自分の本当の望みが分からなくなってしまったようです。

今生は他者と理解できないことがあったとしても志を同じくする仲間・同志と共に成長していくことや終わりのない探究をし続けていき、自分の価値基準とするものを実現していこうとしています。

そのため、直観力を活かして行動したり、独自の道を切り開いていくことも多くなるでしょう。

*星の解説を入れていないタイプの鑑定は「WORDS店」にて承っております。

オレンジで線を引っ張っている部分がTomomiのチャートの「土星/射手座/5ハウス」の解釈となります。

つまり、私の見ているチャートの解釈方法は以下となります。

その人物の魂が経験してきたことをざっくりと理解する

土星の示すハウス・サイン・アスペクトに示される今生の課題の性質と照らし合わせる

私は、「魂」という全体像を理解してから「なぜその課題を持っているのか」を考えるようにしています。

ですので、魂を読み取るためにまずは基本的な情報である「星座(サイン)・ハウス・アスペクト・サビアンシンボル」すべてを書き出してから、腕を組みながら「うーーーん」「うーーーーーん」となりながら、感じ取るものや浮かび上がってくるイメージ像を頭の中で文字に起こして、鑑定書・WORDSの鑑定をしていますので、時間がかかります。

占星術師となって今年で7年目ですが、基本的な意味は必ずすべて書き出すようにしています。

人間って簡単に自分の思い違いをしやすいのですよね(^^;)

勝手に解釈をしてしまわないように、基本には忠実にありたいですからね。

私がなぜ、魂から理解することを勧めるのか

なぜ、私が魂から理解しようとしているか。

それは、これまでにも書いたように「魂は輪廻転生している」という考え方を小さい頃からしているためです。

その感覚が深くあるため、これまでに何度か魂の情報にアクセスできる人に見てもらいましたが、そのすべての方が「あなたは宇宙の不思議に昔から興味を持ち、時には宮廷の占星術師をしていた」というものでした。

その結果を受けて、私は何年もの間、自分のチャートとにらめっこしながら、今の読み解き方にたどり着きました。

なぜその意識が芽生えるに至ったのか。

そして、その意識はなぜ魂に暗い影をもたらしたのか・・・

しかし、実際に動画講座で教えてはいるものの、本当の意味で理解できる方は少ないとも感じているため、講座の形も変えていかなければいけないのかもしれないと考え中です・・。

アストロロジーハラスメントにならないように・・

私は以前、ミニ講座なるものに参加したことがあります。

その時にメイン講師ではないスタッフの方に「私のこの土星の解釈が難しくて・・」と質問をしたときに「あ~。遊びたいのに遊べないとか」と言われてその質問を終えたことがあります。

5ハウスに土星があるというだけで、「遊びたいのに遊べない」と言われることに対して、まあ、良い気持ちにはなりませんよね。

私自身は、自分がやりたいことを常に追いかけて楽しめているので特に「遊びたいのに遊べない」とは思ったことはありません。(賑やかな場所は苦手ですが。)

好きなことはのめり込んで楽しみますし、ロマンを感じることが大好きなんですよね。

5ハウスに土星があるという状態だけを見てしまうと、その人の人格や人生そのものを否定することにもなりかねない(占星術ハラスメント)と、私自身もよいお勉強になりました。

しかし、一方向だけ見て人を判断する人も中にはいます。

「お釈迦さまが牡羊座生まれだから牡羊座はバカ」というコメントのやり取りを見かけたこともありますから、西洋占星術は扱う人によって考え方も解釈もすべて違ってくることになりかねません。

世の中には「○○座はこうである」という説明をよく見かけます。

太陽星座だけでなく、月星座○○座の人はこう、水星星座○○座の人はこう・・というように、その断片の情報だけをみて、時には「○○座だから仕方ない、そうなんだから」と思い込ませるようなものも多くあります。

本当に「○○座だから仕方ない」のでしょうか?

「仕方ない」という解釈をしていては、いつまで経っても本当の問題にたどり着くことは出来ません。

しかし、表面上の意味(サインやハウス、アスペクト)を見るだけでも間違いではありませんし、当てはまる事柄も多くありますが、私はもっと奥深い部分を見たいのです。

根深い意識にある問題と向き合うためには、今の自分だけでなく、魂は何をしてきて、何を望み、今生は何を達成したくて生まれてきたのかを理解する必要があると私は考えるのです。

海外の人物チャートから魂の課題を読み解いていく・実践

では、この項目からは海外の人物の例を出しながら、その人物の魂の課題を読み解いていく実践編としていくつか見ていこうと思います。

アルベルト・アインシュタイン

アインシュタインについては以前ブログにも取り上げていますが、今回は魂という視点で読み解くとどのような魂であるかと土星の課題について見ていきます。

→ホロスコープについてはこちらから見ることができます。

アインシュタインについては、動画講座内でも取り上げていますが、そちらで紹介したのは以下となります。

アインシュタインの魂はこれまでに沢山の情報・知識に触れる経験や沢山の人と会話を重ね、自分なりの考え、理論を構築することに時間を費やしてきたようです。

哲学的な思想をグループの中で発表したり、議論するというイメージから、古代ギリシャが思い浮かびます。

その場では、自分の価値を感じる思想を受け入れてもらえなかったようです。

自分の価値観に対して頑固なところがあり、その性質が強く出ると周りに人を寄せ付けない変わり者と避けられていた・・などのイメージも湧きます。

当初は自分の正当性を強く主張していたのですが、それでは理解してくれる人も共有し合える人もいない。

自分一人では発展性も見込めないことにある時、気付いたのではないでしょうか。

その経験からアインシュタインの魂は人に理解してもらうような伝え方を学びながら、自分なりの理論を更に構築していくために学び続けてきたのでしょう。

独自の道を追求しつつも他者と共有することは自分の中の恐れを超えるために必要だったことが分かります。

アインシュタインの魂はこれまでにも様々な知識に触れる経験という土台があり、その成果を出せたわけですが、自分の考えを社会の中で発表し続けたいという思いがあったからこそ、アインシュタインという人生において論文を書き続けたのではないでしょうか。

自分の魂の中にある経験からくる感覚を頼りに、興味関心を持ったものを追求し続け、自分なりの理論として発表するに至ったのでしょう。

アインシュタインの土星は水星と重っていますから、通常の解釈でいくと時間をかけて知識・情報をまとめていく、時間をかけて学ぶと言えますし、10ハウスにありますから、社会の中でのキャリアの構築や成功をしたいという強い思いがあったと言えます。

その意識があるからこそ、目に見えて分かる成果や結果となって現れたのですね。

しかし、牡羊座の直感的感覚や勢いというのは、時に自分の思いではなく”そうさせたれている”つまりは、エネルギー量が大きすぎて「そうしたい」(これをやらなきゃいけない、終わらせたい)という行動の原動力になっている場合もあります。

行動の元となる思いやエネルギーの強さから、本人もコントロールすることは難しい場合もあったでしょうね。

土星と水星は牡羊座ですから、直観的とか短気、行動的という意味がありますが、アインシュタインの場合、短気エピソードがあったような気もしますが・・

多くの場合、研究や論文を書くために使われることが多かったのでしょう。

その結果として残した論文の数は300以上にも及びます。

さて、ここまで私とアインシュタインのチャートから魂の経験を紐解き、土星の課題について書いてきましたが・・人によっては「課題?」と思う内容だったかもしれませんね。

ここから下の項目ではもう少し違う視点での課題の性質について見ていきますね。

マリリン・モンロー

マリリン・モンローのチャートは以下からどうぞ。

マリリン・モンローも動画講座内でチャート解説をしていまして、その際に紹介したのは以下の内容です。

マリリン・モンローの魂が経験してきたことは、安心できる囲われた(ある程度の安全が守られた)の中で過ごしてきました。

そこでは身近な家族や家庭内での愛情問題がクローズアップされ、愛することと愛されることの狭間で悩むこともあれば、本物の愛よりも自分の利益を求め、生き残る術として自分の地位を確固たるものにするために心を殺して生活をされてきたのかもしれません。

相手に気に入られることや自分を受け入れてくれる人をお求めることで自分の心や感情を見てみぬふりをすることもあったことでしょう。

今生は感情的・精神的自立を学ぶ必要があり、相手に知らずのうちに投影してしまっている自分の願いや心の内側を見せられることも多くなります。

自分と相手は別々の存在であることを認識するための体験と自分の人生は自分で道を切り開いてもいいんだ、自分の表現できる世界を見つけるといった成功体験をしていこうとしています。

「他者との境界線」というキーワードはマリリン・モンローの人生にとって、とても重要です。

これまでの魂の経験としては、相手との一体感による安心感を維持することに注力することが生きていくために必要だったため、自分の気持ちや感情と向き合うことが難しかったのでしょう。

マリリン・モンローの土星は蠍座4ハウスにあります。

相手と親密になればなるほど、信頼できず、どこかで疑ってしまう自分がいる。

それは、過去の自分が蒔いた種(本物の愛よりも自分の立場を確立するために心を殺して生きた)でもあるわけです。

蠍座の示す、妬みや嫉妬、執着といったドロドロとした人間関係の中では、相手を信頼するということは自分の生死にも関わることですからね。

だからこそ、相手を信頼することや様々な環境の中で出てくる感情と向き合うことは必要な学びだったのです。

性別での性質を考えると見た目は女性でありながら、男性的な立ち回りが必要な環境にいることが多く、今生は女性的な「受け入れる・協力や仲間」といった性質を強化したかったと言えるでしょう。

満たされない心の穴を誰かに埋めてもらうのではなく、自分で埋めることができるんだということが学ぶために生まれてきたと言っても良いでしょう。

こぼれ話

マリリンモンローのことを調べていると、「マリリンモンローの生まれ変わり」という、カナダ人歌手を発見。

彼女のホロスコープ(出生日時等はここでは控えます)を見ると、ドラゴンヘッドに太陽と水星が重なり、蟹座にあります。

蟹座は感情や心・家庭・家族・優しさがテーマですから、本当に彼女が生まれ変わりだとしたら、同じテーマを引き継いで生まれてこられていることがわかります。

感情との向き合い方を学ぶことが必須なのですね~。

「誰それの生まれかわり」と宣言している方は沢山います。

私が思うに、、

生まれてくるときに、同じソウルグループの記憶の断片を受け取った。

インストールしてきた。

のではないかと。

大きな視点でとらえた時に、同じソウルグループへも影響していくので、自分が自分のテーマと向き合うことは無意味なことではないのですよね☺

マリー・アントワネット

では、次はマリー・アントワネットを見てみましょう。

チャートは以下からどうぞ。

マリー・アントワネットはアスペクト講座で紹介したことがあります。

元々、マリー・アントワネットはフランス王に嫁ぐ予定はなく、姉の急死を受けて、下の妹たちの嫁ぎ先が変わったという人生の中での「突然の変化」を体験しています。

勉強よりもダンスや音楽に優れていたようで、太陽の近くに寄り添う金星、そして自己表現のハウスである5ハウスにあることからも華やかさは現れていますが、太陽という獲得したい自分像がありながらも時代・社会の怒りの矛先となり、生涯を閉じた方です。

マリーアントワネットの魂が経験してきたことは、物質的な豊かさを求め、頂点に立つというもの。

物質的豊かさを求める中で、他者と争いや奪い合いなども体験してきているのかもしれませんね。

豊かさを維持することは簡単なことではありませんが、他者を騙したり、何かを奪ったり、自分の手柄のようにしたのなら、誰かから恨まれることもあるでしょう。

他者のものを奪い、私腹を肥やしたとすれば、いずれかの人生においてその清算のための学びをします。

しかし、心の奥底には相手を疑い、自分を疑うといった被害者意識も強くあるようです。

相手を心の底から信じることができないのは、自分が過去に行った行動から起因するものだとすると、相手を信じる・頼るなどを通した挫折体験や他者との関係性の中でマウントを取ったり、どちらかが優位かという争いを通じて、対等であるという学びを経験することでしょう。

人を欺けば、いつかは自分に返ってくる。

そうした奥深い意識と常に向き合うような緊張感のある生活が苛立ちやストレスに感じることもあるでしょうが、自分の心に正直に生きることで他者に対しても同じように嘘偽りのない対応ができるのです。

深い意識の中には自分を過度に追い込む傾向があります。それは、自分を分析して自分自身を知っていくことが必要であり、無意識レベルで行ってきた行動もすべて省みることで人としてどうあるべきかを学んでいこうとしているのでしょう。

社会的な成功や権威を求める一方で、うまくいかない状況になると他者を責めたり、自分の頑張りを評価してほしい気持ちが強くなりすぎると他者に対して野心をむき出しにして争うこともあったのでしょう。

身近な人であり、守りたいと思える人にはとても優しい一面もありますが、外部の人からするとよそ者として扱われるのは良い気分ではありませんから、他者に対する攻撃心をいかに落ち着かせ、人間関係という輪を強固にしていけるかが重要です。

敵を作るのではなく、いかにファンを増やしていけるかがカギと言っても良いでしょう。

マリリン・モンローの場合は、個人的な魂のネガティブなカルマと向き合うことが必要であったのに対し、マリー・アントワネットの場合はどうも、一個人のネガティブなカルマと向き合うことにプラスして、家系的なネガティブなカルマを清算する必要があったのではないかと推測します。

それは、8ハウスにある土星が示しているのですが、8ハウスはご先祖様や受け継いできたもの、例えばDNAなどの血筋であったり、これからも受け継いでいくものという場所ですが、そこに課題を示す土星があることから、ご先祖様や血筋などにおいて課題があることがわかります。

本人はいくら家庭的で安心できる世界を求めても、そのために向き合わなければいけない問題が生じやすく、心は不安定になりやすいことがホロスコープには示されていますが、自分の感情や心をどうやって守り、強くしていくかという学びをしたいとも言えますし、学ぶことや知ること、他者の考えに耳を傾けることも重要でしたが、幼少期の得意分野はダンスで勉強は苦手だったということからも人生においての重要な学びの性質だったのだとわかります。

上にまとめたように、自分の身内と言える人以外に対する対応も身に付けていく必要があり、社交の場(権力と地位のある状況)があることはマリー・アントワネットにとっては多くのことを学べる絶好の機会であったのでしょう。

そうした、個人的なネガティブなカルマの昇華と家系的なカルマの昇華という両方の課題に取り組めるような環境の中で、過去と同じような行いをしては良い結果にならないことは分かるかと思います。

しかし、、史実を調べていると捕まって処刑されるまでの間にかなりの意識の変化があったようですから、生死を意識する(蠍座・太陽・5ハウス)ことで自分に誇りと自信を持つことが本当の意味でできたのかもしれませんね。

まとめ

もっと書こうかなと思ったのですが、マリーアントワネットでつまづき、、

数日を費やして書き終えたところ、一万文字を超えたので今回はこの辺で締めようと思います(^^;)

物事には起こる原因があり、その原因を解消するために生まれてきていると言っても良いでしょう。

「輪廻転生」という概念を考えると、因縁(ネガティブなカルマ・業)を作り出した自分の魂と正面から向き合い、正すために取り組むことで輪廻の輪を抜け出せる(解脱)と私は考えます。

これは、仏教でも説かれていることですね。

現代人は「魂」という概念を受け入れることができる人は少ない・・

と前世の師匠(奇跡的に今生出会えた、引退された霊能者の方)は言いました。

そりゃそうですよね。

過去に自分が作ったであろう原因なんて、現世では関係ありませんから・・(^^;)

しかし、そこを受け入れ、取り組むからこそ、やっと本来の自分に戻っていけるとも言えます。

今回の記事は「なぜ、土星が課題という意味を持っているのか」また「なぜ、人は乗り越えなくてはいけない課題を持って生まれてくるのか」など、ホロスコープを通して読み解ける「魂の経験から土星の課題の性質について」書いてきましたが、いかがでしたでしょうか。

ここまで読んでくださったあなたはなかなかの猛者ですね!

お読みくださりありがとうございました☺

Tomomi

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ABOUTこの記事をかいた人

おこしやす。Tomomiです♡ 西洋占星術を学ぶうちにあれよあれよと占星術師となり、哲学・物理学・宗教・心理学・数学・歴史・神智学など多岐に渡る書籍とにらめっこの日々。最近は洋書漬け。星の動きはInstagramに投稿中。こちらのブログでは気になった人のホロスコープを読んだり、感じたことなどの徒然を。 ”持って生まれたホロスコープには自分が体験したいと願ったことが秘められています。迷ったとき、自分の感覚に自信がないとき・・生まれた時の天空図には「生きていくためのヒントや方向性」が記されています。” 私は魂の意図を読み取り、鑑定書を作成しています。